薬草とりに出かけた男が森で出会ったのは九色に輝く不思議なしか。 見とれて川に落ちてしまった男を九色のしかが助けました。 このことは誰にも言うなと、しかに口止めされたのに、男は王妃に話してしまいます。 その毛皮を欲しがった王妃のために、王は兵馬とともに森へ出かけると……。
よく知られた仏教説話を台湾の人気絵本作家を絵本化。 古くインドからシルクロードを伝わり、敦煌の壁画にも描かれたこの物語は 日本では宇治拾遺物語や今昔物語に「五色のしか」というお話として伝わっています。
私はこの本を読ませて頂いて、とても感動しました。これはあらためて人間について考えさせてくれるお話だからです。私は薬草とりの男の気持ちがひじょうによくわかります。そして共感できるところがいっぱいありました。素晴らしいお話だと思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
|