今から百年ほど前の一九一九年三月四日。日本で初めてバウムクーヘンが販売されたのは、広島市にあった物産陳列館でした。 のちに産業奨励館と名前を変えたあと、一九四五年八月六日を境に、原爆ドームとよばれるようになったのです。
日本でバウムクーヘンが初めて披露されたのが、後に原爆ドームと呼ばれることになった広島県物産陳列館だったこと、伝えたのが捕虜として日本に連れて来られたドイツの一般市民だったこと、その名前がユーハイムさんだったこと、様々なものがつながって感慨深い物語です。
第一世界大戦、関東大震災、第二次世界大戦、歴史に翻弄されたユーハイムさんがいなければ、今のバウムクーヘンは存在しないのかも知れません。
バウムクーヘンは平和の象徴のような気がしてきました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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