「つきよに」「やさしいたんぽぽ」「青い花」「きつねの窓」「ひぐれのお客」の5作品を収める。
私の好きな安房直子作品です。
「きつねの窓」「青い花」などが収録されています。
「青い花」では、傘が売れるので心をこめつつ傘を作るのを忘れてしまった傘屋。
安房作品には、よく職人の世界が登場します。効率や利益優先で心を忘れてしまう怖さを感じます。青い傘のイメージが鮮明に残りました。
「きつねの窓」では、絵本を読んだ後と同じ様に、息子が指で窓を作っていました。
「ひぐれのお客」を読んだのは初めてで、裏地を買いに来たねこが木枯らしに乗ってやって来たことや、探している裏地が「ストーブの火の色」というのが、いかにも安房作品らしい表現だと思いました。
「やさしいたんぽぽ」は春、「青い花」は梅雨時、「ひぐれのお客」は冬という具合に季節を選んで読むのも楽しいと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)
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