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春に生まれたきたきつねの子どもは、秋には親元を離れ独り立ちしなければなりません。 一人になったその日、上手に獲物を捕まえることができず、疲れて眠ってしまいました。 それでも次第に獲物の捕らえ方を覚え、たくましくなっていきます。 秋が深まる頃には、からすやおじろわしの食べ残しをもらい、一段と成長しました。 こうしてきたきつねは大人の身体へと変わっていくのです。
秋になり、きたきつねの子どもは独り立ちの時を迎えました。親子の別れの日、父親は「できるだけ遠くへ行くんだ」と強い言葉で言いました。厳しい自然の中で力強く生きる動物の姿がダイナミックな版画絵本となり描かれています。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子5歳)
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