本書は、熱量測定と熱分析の基礎から応用までを網羅したハンドブック。前半(1ー4章)で、熱量測定・熱分析の基本的測定技法や基礎的知識を解説。各実験手法の特徴や限界を、現場の専門家の視点で記述。 後半(5章)はこうした基本に基づいた応用例として、金属・合金や無機化合物、高分子や生体分子、医薬品・食品・生物材料といった分野に広範に応用できる実例を多数収録。それぞれの分野の第一人者が、1ページにまとめ、測定技法のどの部分を応用し、限界をどのように回避して、克服したかといった優れたノウハウを結集。第3版では、近年利用者が増加しているバイオ系分野の項目を充実させた。さらに、5章では178もの豊富な事例を扱い、そのうち101項目が新規項目であり、第2版より大きく改訂した。1ー4章についても第2版の内容から約60%と大幅な改訂であるが、第2版の内容の一部はWeb補遺として読むことができる。
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