ポッコはおとうさんとおかあさんにもらったパチンコで、自分を飛ばそうとしたり、
もらったラマに乗って、家の中をぐちゃぐちゃにしたり、
もらった風船で、自分ごと飛んでいってしまったり、
いろいろなことをしてきました。
でも、おとうさんとおかあさんの最大の間違いは、たいこをあげてしまったことでした。
家の中で、ずっとたいこを叩いているポッコ。
うるさくておとうさんとおかあさんは、お互いに話している声が聞こえません。
おとうさんが言いました。
「しばらく 外でやってくれないか。
でも あまり うるさくは するな」
ポッコは静かに家を出ました。
静かな森の中を歩いていくうちに、ポッコは思います。
「しずかすぎる」
そして、たいこをたたきはじめたのです。
すると……。
作者、マシュー・フォーサイスさんは、カナダ在住のイラストレーターであり、漫画家。森の中の様子や、動物たちのイラストは、シックで落ち着いた色使いであたたかみが感じられます。
途中、シュールな展開を含みながらも、『アボカド・ベイビー』や『くらいのなんか(そんなに)こわくない』など多数の絵本を翻訳されている青山南さんの訳が絶妙で、何だかクスっと笑ってしまいます。
(絵本ナビ編集部)
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