牛窪良太さんによる、パンダ一家が営むパンやさんのおはなしです。
前作の『ペンギンホテル』では、ペンギンたちのおもてなしが魅力でした。
今作では、どんな魅力が見つかるでしょうか。
パンダのパンやでは、ぱぱパンダが焼いたパンを、こパンダたちが運び、ままパンダが並べます。
香ばしいにおいが漂ってきそうな、おいしそうな焼きたてパンたち。
あまいのかな、それともしょっぱいのかな。
想像するとワクワクします。
月曜日はしましまパン。
しましま模様の動物たちがこぞって買いに訪れます。
パンダのパンやは、毎日パンが変わるので、毎日いろんなお客さんが訪れるのです。
そして、月に一度のサササンキューデー。
こパンダたちは、じまんのサササンドを一生懸命アピールします。
でも、なかなか買ってもらえません。
笹はやっぱりパンダの食べ物、他の動物たちには好まれないようです。
それでも、いつか喜んでくれるお客さんが現れると信じている、こパンダたち。
健気な姿に愛おしさを感じます。
さて、パンダのパン屋が1周年を迎える日、ぱぱパンダとままパンダは、「ひみつのパンだパーティー」を開催することにしました。
みんな、ひみつのパンに興味津々です。
こパンダたちも知らないひみつのパンは、アッと驚くすごいパン。
でも、驚きだけじゃないのが、ひみつのパンの、ほんとのひみつ。
みんなが幸せになれるすてきなパンが隠れていたのです!
どんなパンかは、読んでからのお楽しみ。
自分もお客さんになって、一緒に大喜びしたくなるに違いありません。
さて、素敵なパーティーの翌日も、こパンダたちは元気にパンを運びます。
今週は何のフェアが始まるのでしょうね・・・?
(近野明日花 絵本ナビライター)
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