パンダがいないなら呼べばいいじゃない。
園長さんの斬新かつ大胆な発想で、お客さんが来ない動物園に、パンダを呼ぶ計画がスタート!
そして、パンダ募集の張り紙を見て集まった、たくさんのパンダたち。
でも、このパンダたち、なんだかアヤシイ……。
早速はじまった「パンダオーディション」ですが、
パンダだワン!
パンダだニャー!
パンダだベアー!
などなど、やっぱりみんな、ニセモノパンダでした。
ニセモノしかいないので、怒ってしまった園長さん。
そのとき、イヌが言いました。
野生のパンダは、そうそういるもんじゃないと。
うーん、ごもっとも。
募集したらやってくるようなパンダ、聞いたことないですもんね。
今度は、サルが言いました。
いっそパンダ動物園にしたらどうかと。
園長さんはすぐその気になっちゃうタイプなので、オーディションに集まったニセモノパンダたちを集めて、パンダ動物園をはじめました。
パンダがいっぱいいる動物園ということで、お客さんもいっぱい!!
あれ?
でも、みんなニセモノパンダですよね?
うーん、ちょっと心配です。
この動物園どうなることやら……。
テレビCMや新聞広告などを手がける傍ら、絵本作家としても活躍しているおおのこうへいさんが、作絵を手がけたユーモア絵本。
ニセモノパンダたちにどんな結末が待っているかは、ぜひ読んで確かめてみてくださいね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
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……とある人気のない動物園の園長さんと動物たちが、動物園を元気にするために思いついた!
ピンチをチャンスに変える、とんでもないアイデアとは!?
「う〜ん、こまったなあ。なんでこの動物園にはお客さんが全然こないのだろうか……」
ある日、頭を悩ませていた園長さんは、テレビのパンダ特集をみて、ひらめきました。
「あ! 動物園にパンダがいないなら、パンダに来てもらえばいいじゃないか!」
考えた園長さんは、パンダオーディションを開催することに。ところが「パンダだワン!」「パンダだニャ〜!」「パンダだキー!」……、やってきたのはニセモノパンダばかり。
カンカンに怒った園長さんでしたが、1ぴきのサルがやってきて言いました。「ぼくらがみんなパンダになって『パンダどうぶつえん』にしてはどうか」と! 名案にのった園長さんですが、途中で雨が降ってきて……!?
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