はなちゃんにいたずらして怒らせてしまったゆうくん。
仲直りしたくて悩んでいるみたいです。
そんなゆうくんの前に現れたのが、ふきだしのフッキー!
フッキーはゆうくんを外に誘うと、モノの声を聞こえるようにしてくれました。
例えば、信号無視された信号機。
フッキーが信号機の前にやってくると、
うえ〜ん!!
むしされたよう・・・
と大泣きしている声が聞こえてきました。
無視をされると誰でも辛いもの。
信号機だって同じです。
ぼくは絶対無視しないよと誓うゆうくん。
フッキーがいれば、モノは話すことができます。
でも、ゆうくんはフッキーがいなくても話すことができます。
仲直りがしたいなら、「ごめん」を言えばいいんだよと、フッキーは言います。
それでも、ゆうくんははなちゃんを前にすると、こわくて「ごめん」が言えません。
もし許してくれなかったらどうしよう・・・
そんな不安な気持ちが、ゆうくんにはありました。
ケンカをするのは簡単だけど、仲直りするのは簡単ではありません。
ゆうくんはフッキーに優しく背中を押され、もう一度勇気を出します。
「ごめん」を伝える大切さだけでなく、困っている人に寄り添う大切さも教えてくれる絵本です。
(近野明日花 絵本ナビライター)
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ゆうくんが、いたずらをしてしまったはなちゃんに「ごめん」が言えなくて悩んでいると……。
そこへ、ふきだしのフッキーがやってきました。
モノの気持ちを代弁してくれるフッキー。さっそく、色々なモノの声を聞かせてくれました。
「いたい、いたい、ふまないでー!」ゆうくんが踏んづけて履いている靴の声。「うえーん、むしされたよう…」信号無視された信号機の声。「おいていかないでー」お皿に残されたブロッコリーの声。「おてがみ、ちょーだい!」郵便ポストの声……。
色々な声を聞かせてくれたフッキーは、「モノは話ができないけれど、ゆうくんは自分の気持ちを話せる。だから、仲直りをしたいなら『ごめん』って言えばいいんだよ」と教えてくれました。
はなちゃんを前にして、なかなか言い出せないゆうくんですが、フッキーが口の前にきてくれて……。
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