幕があがり、巨大なくるみわり人形の頭が登場します。シアトルのノースウエストバレエ団による『くるみわり人形』の舞台をセンダックの躍動感あふれる見事な絵でよみがえらせました。(新装版)
センダックが描く「くるみわり人形」ということで興味を持ちました。
センダックの伝記によると、センダックは「くるみわり人形」の舞台と衣装の仕事をしたことがあるらしく、その時に「くるみわり人形」のより詳しい話を求めていたのだとか。
絵本なのですが、90ページに渡る超大作という感じでした。
「人形の国」という章はファンタジー性が強く、センダックの「かいじゅうたちのいるところ」に似ている感じがしました。
センダックのこの作品に対する並々ならぬ関心と情熱を感じました。
センダック自身、舞台やバレエにも造詣が深いようですね。
長いので読み聞かせをするのに四日もかかってしまいました。
先にいせひでこさん絵のものを読みそれは華麗なる世界という感じがしました。
こちらの作品は絵もそうですが、とても濃厚でくるみわり人形の描き方一つにしてもセンダックらしいものを感じました。
(はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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