「本をさがすんですよね。」 「いやいや。本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたいんじゃ。」 「本ではなくて、青田早苗ちゃんのつづきですか?」 桃さんには、さっぱりわけがわからない。田舎の図書館でおこった、不思議なできごとに、司書の桃さんはいやおうなしに巻きこまれてしまいますが…。
本を愛する人、本に愛された人すべてに贈る、心あたたまるファンタジー。
*子どもから大人まで すべての漢字にふりがなつき *小学館児童出版文化賞受賞作
とっても心に残るいいお話でした。
この本は図書館の児童室に置いてありましたし、本の装丁を見ると明らかに「児童書」として作られています。
子どもも読めます。たぶん、本の好きな子なら中学年くらいから、大丈夫です。どちらかというと、高学年や中・高校生の方が納得できる年齢かもしれません。
ただ全編読んでみて、これは子どもより、
30代〜50代くらいの「本好きの子どもだった大人」が読んだ方がより楽しいと思います。
主人公はさえない人生を送ってきた、40代の中年女性です。
なので、このあたりの共感も、子どもたちより、
むしろ大人ではないかな〜と、いう気がします。
もちろん、主人公が40代のおばさんなのに、
子どもが読める楽しい作品にはなっていますけど!
作中に登場する「はだかの王さま」「七匹のこやぎ」
「おおかみ王ロボ」「うりこひめ」を読んだことがある人なら、
なお楽しいはずです!!
この本は、なんだかすごく赤い色の表紙になっています。
そのことはお話を最後まで読むと、
(頭の回転の早い人は最後まで読まなくても途中で気付くかも)
わかります。
繰り返しますが、本好きの人ならぜひ!一度は出会ってほしい。出会いたい作品です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子10歳)
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