子供の感覚に訴える、と言うちょっと興味深いシリーズの第3弾。 今回の「ふわふわ、ぽかぽか」・・・と言ったらどんな感覚だろう。 触覚かな?でも「ぽかぽか」という辺りがそれだけでは収まらないような。
ページをめくると、例えば「さらさら、べちゃべちゃ」。 そういえば、最近こんな感覚は味わってないかも。 体を張って遊びまくる子供達だからこそ、出会っていく感覚がいっぱい! 「寒い」だって本当に寒い思いしないと実感湧かないもんね。 こんなふうに絵本の中で、言葉や会話で遊んだ後に外に出れば、もっと新鮮な感覚の発見ができそうですね。 大人だってこの絵本で色々発見しちゃいます。 感覚を表わす言葉って、感情と切ってもきれない関係なんだなぁ・・・とか、 触感での記憶もあるんだなぁ、(最後のぎゅうっ)とかね。
とにかく、遊び方、親子の会話、好奇心・・・色々な事のきっかけになりそうな絵本ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
硬い、軟らかい、軽い、重い、熱い、冷たいなど、手や肌、体で感じる感覚を、 「かちんかちん」「くねくね」「さらさら」「べちゃべちゃ」「ぬくぬく」「ぶるぶる」 といった擬音語で紹介します。 擬音語の楽しさが、言葉と感覚の世界をリズミカルに、橋渡しします。
”あまいね、しょっぱいよ”というふくださんの作品を以前読んだ事があります。感覚的にもとても分かりやすいし切り絵で構成されているところもこだわりが感じられてとても大好きでした。今回の作品も切り絵で黒地を基にして色を重ねていく技法は素晴らしかったです。ごく短い文章ですが絵を見て感じる事が出来ると思います。色々な感覚をこの絵本から学ぶことが出来るところがとても良いと思います。登場人物も色々登場するので見ていて飽きませんでした。娘は表紙が気に入ったようで眺めて触っていました。繰り返し読んであげたい絵本です。 (なびころさん 20代・ママ 女の子0歳)
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