都会の白兎は何を食っているのか? オオカミ県出身の俺はネットの書きこみに自分たちを田舎者だという悪口を見つけ、東京へ出てきた……。苦みのきいたユーモアで現代社会を諷刺し、境界を超えていく物語。美しい銅版画絵で彩った、多和田葉子書き下ろし絵本。
多和田さんの絵本としり、読んでみました。政治的なこともふくめて現代社会への風刺がきいていて、苦みがきいたお話。でも、銅版画の美しさとあいまって、幻想的でもあります。そして、ラストのインパクトがすごかった。余韻が残って、考えさせられます。大人むけかな、と思いました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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