「あらしのよるに」シリーズや、「あかちゃんあそびえほん」シリーズなど、数多くの人気絵本を手がけているきむらゆういちさん。これまで50年にわたり、130冊以上の造形の本を制作する他、テレビ幼児番組のブレーン、保育・幼児雑誌の工作ページの連載や、子ども工作教室などを続け、数えきれないのほどの造形アイディアを生み出してきました。
こちらはその長いキャリアの中で生まれたアイデア工作の中から、きむらさん自身が選んだベスト版。作った後動かして遊べる「うごく工作」、作ったあと人形劇をしたりポップアップ絵本として楽しめる「おはなし工作」、作ったあとゲームとして遊べる「ゲーム工作」の全3巻シリーズの1作目です。
紹介されているのは、牛乳パックやティッシュの箱、ペットボトルなど、家にあるもので作れるものばかり。道具も、ハサミやセロハンテープなどがあれば、特別なものは必要ありません。イラストの順番通りに取り組めば、6つほどの工程で、あっという間に手作りおもちゃが完成。小さなお子さんでも無理なく作り上げることができます。
おもちゃが完成したら、すぐに遊べるのがいいですね。動かし方や遊び方も詳しく説明されていてます。スマートフォンやタブレットで、おもちゃを動かす動画を視聴することもできちゃいますよ。みんなと遊べるおもちゃを自分で作ることができるなんて、うれしいかぎり。夏休みの工作にもぴったりではないでしょうか。
(出合聡美 絵本ナビライター)
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