小さな村に住むメシュカおばさんは、朝から晩まで、話すことと言ったら不満ばかり。近所の人に調子はどうだい? と聞かれれば、身体の不調を訴えて。家族のことを聞かれれば、息子や嫁に行った娘の文句、あげくに亡くなった夫が建てた家への不満までぶつくさ言い出す始末。まわりの人たちも、やれやれと首を横にふるのです。
そんなある日、メシュカおばさんが目を覚ますと、舌がちくっと痛みます。
「なんだろ、いまのは?」
そうすると、その日は、次から次へと変な事が起こりだしたのです。ピクルスみたいだと文句を言いながら息子を部屋に起こしに行けば、ベッドの上には大きな本物のピクルス! 家が小さすぎると文句を言えば、家がぎしぎしきしんで縮みだし、自分のことなんて忘れているだろうと文句を言いながら娘のところへ行けば……!?
寓話のようで、なんとなく身につまされるような展開なのだけれど、やっぱりどこかユーモラスで笑ってしまうのは、ローベルの描くキャラクターだからこそ。読んだ後も時々思い出してしまうくらい、メシュカおばさんだって愛すべき性格の持ち主なのです。さてさて、このあとどうなってしまうのでしょう? お楽しみくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ちいさな村に住むメシュカおばさんは、朝から晩まで不満ばかり!家にいる息子や嫁に行った娘、亡くなった夫が建てた家の文句を、村の人たちにぶつくさ話していました。ある朝、メシュカおばさんの舌がちくっと痛み、それから変なことが次々と起こり始めます。
昔話風のお話に、アーノルド・ローベルが絵を描きました。不満ばかりのおばさんも、なんともユーモラスでにくめないキャラクターなのは、ローベルだからこそ! メシュカさんの運命やいかに?!
なんでもかんでも 不満ばかり言っていた メシュカおばさん
「ふまんをいうひと」のことを ユダヤの人々は 「クウ”ェチ」というそうです
絵は アーノルド・ローベルさん(ふたりはともだちの作者です)
さすがに 絵がうまいから 動いてます
ふまんびょうと言われて・・・・
「これからは すべて まえむきで いいように いうことじゃ」と教えられました
その効果がありました!
ふまんをいわずに 良いことを思うと すべてうまく言ったのです
こんなにうまくいけば嬉しいですね!
そして めでたしめでたし・・・ 幸せ者になったのですって・・
メシュカさんのように 前向きに 良いことを言うようにしたら 幸せになれたら こんな 嬉しいことはありませんね! (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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