ぽすくまは、クマのぬいぐるみの郵便屋さん。
森の中の郵便局から「はいたつに いってきまーす」と、今日も元気に出かけます。
仲間の焦げ茶色のぽすとーすと、白いぽすみるくも、一緒に出発してそれぞれお仕事です。
最初のお届け先は、ぽすこぐまの家。
おばあちゃんからの手紙を受け取ったぽすこぐまは、おばあちゃんと一緒に料理したことを思い出して嬉しそう。
「また おりょうりしたいなあ」と言うぽすこぐまに、ぽすくまは「おばあちゃんに おてがみを だしてみたら?」。
書き方を知らないぽすこぐまは、けんふくろうに教えてもらうことにします。
さあ、次のお届け先は、池の横を通りすぎたところにあるパン屋さん。そしてさらに歩いて牛乳屋さんへ。
あちこちで大事な郵便物を手渡したり受け取ったりしながら、ぽすくまの頭の中は、つい、大好きなはちみつトーストのことでいっぱいに。
なぜって、パン屋さんも、牛乳屋さんから預かったバターも、いいにおいがたまらないんです。
配達が終わったら、家ではちみつトーストを食べる気満々のぽすくまですが……食べられるかな!?
日本郵便のキャラクター「ぽすくま」の絵本。
たくさんの仲間のクマと、ありがとうの手紙、お誘いの手紙、おいしいものを贈る手紙といった、いろんなお手紙が登場します。
巻末には「けんふくろうのお手紙教室」があり、手紙の書き方がわかります。
メールでもSNSのメッセージでもない、手書きのお手紙で、気持ちや感謝を伝える楽しさを子どもたちに教えてくれるかわいい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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