
青い空から生まれた、空を飛べないふわふわくものこポルン。くもの仲間が楽しそうに空を泳いでいるのに、飛べないポルンはいつもひとりぼっち。ある日、みんなのところへ飛んで行きたくて、飛行機につかまって空へ向かいます。
飛行機が空をグルングルンと飛び回るうちに、ポルンは飛行機から落ちてしまい……。気がつくとポルンの周りには小さな子どもたちがたくさん。子どもたちが地上に落ちてきたポルンを助けてくれたのです。喜んだポルンは子どもたちに得意のものまねを披露し、一緒に遊びます。
明るい色彩とダイナミックな筆遣いが魅力の画家H@Lさん。絵本作品に『モイモイのポッケ』(BL出版)や『おおきなうみと ちいさなマーヴィー』(フレーベル館)などがあり、今回が絵本5作目となります。
本作はくもが多い雨の日に読むのもおすすめです。水に濡れても破れにくい厚手のボードブックなので、雨の日に空を見ながら絵本を開くというのもいいかもしれません。ふわふわかわいいポルンの活躍をぜひお楽しみくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)

ぼくは ポルン。 そらを とべない ふわふわ くものこ。 くもの なかまが たのしそうに およいでる。 とべない ぼくは いつも ひとりぼっち。
ある日、ポルンは飛行機につかまって空へ向かいます。 しかし・・・
「一緒に遊ぼう!」 そんな言葉をかけたくなる絵本です。
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