ホイッティカーさんとおくさんは、毎年、村で開かれるお祭りに出かけます。ホイッティカーさんの家の屋根裏に住んでいるおばけのジョージーもまた、いつも二人についていきます。友だちのねこのハーマンとフクロウのオリバーも一緒です。さらに今年は、友だちののねずみもついて行きました。
そこで事件が起こります。おまつりで買ったふうせんをつかんだまま、のねずみがふうせんと一緒にふわーりふわーりと空高く飛んでいってしまったのです。あわてるジョージーでしたが、ホイッティカーさんのポケットからはみ出しているハンカチを見て、いいことを思いつきます。
人間の目には見えないけれど、いつも優しく親切でとても頼りになるジョージー。友だちのハーマンやオリバーとの連携プレーも見どころのひとつです。ジョージーのおはなしは、ひとり読みできる子向けの児童書もありますが、小宮ゆうさんが訳を担当するこちらのシリーズは、もっと小さい頃から楽しめます。きっと、みんな小さなおばけジョージーが大好きになると思いますよ。
(出合聡美 絵本ナビライター)
ジョージーは、ちいさなやさしいおばけです。あるひ、ともだちののねずみがふうせんをつかんだまま、空にとばされてしまい… 『おばけのジョージー』(福音館)や『おばけのジョージーシリーズ』(徳間書店)でおなじみのジョージー幼年向けの絵本です。
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