内容紹介BIBグランプリ受賞作家・色彩の魔術師バトゥーの絵本
ペローの没後300年記念出版 幻の名作を絵本で!
ほんとうは王女だったのに、ろばの皮をかぶって、正体をいつわり、家畜小屋の世話係として暮らし始めた少女。偶然から、王子に見そめられた少女の運命は?――ブラチスラバ世界絵本原画展グランプリ受賞作家が描く、ペローの名作絵本!
著者紹介 ■シャルル・ペロー【原作】/ジャン=ピエール・ケルロック(しゃるる・ぺろー/じゃん=ぴえーる・けるろっく)
■石津ちひろ(いしづちひろ)
【エリック・バトゥー】
1968年、フランス中部・オーベルニュ地方のシャマリエールに生まれる。早くから絵画に興味をもち、カレッジを卒業後、リヨンの美術アカデミーに入学。現在オーベルニュ地方の中心地、パスカルの生地としても有名なクレルモン・フェロン近郊に暮らし、絵本の制作を続けている。2001年秋、『ペローの青ひげ』と『めぐる月日に』(いずれも小社刊)で、ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)グランプリを受賞する。『いつだって ともだち』(モニカ・バイツェ/文)や『ぼくは だあれ?』(ともに小社)での、あたたかみのあるイラストは、彼の持ち味が存分に生かされている。また、『ペローの赤ずきん』(シャルル・ペロー/文 小社)がある。 【シャルル・ペロー】1628年〜1703年。フランスの詩人、批評家、そして童話作家。王属建築総監などの官職にあったが、自作の詩『ルイ大王の世紀』で文学史上の「新旧論争」のきっかけを作り、近代派の論客として活躍した。また、同時期に話し言葉に近い『過ぎし日の物語集または昔話集・教訓つき』(1697年刊)などで童話作家としても活躍。同書には、「青ひげ」「赤ずきん」の他に「眠れる森の美女」「長靴をはいた猫」「サンドリヨン」など8編が収められていた。
【ジャン=ピエール・ケルロック】現代文学の上級教員として、教諭・教授を勤め、現在、カルカッソンヌIUFM(教員養成大学)教授となる。また、主として児童文学作家として、長年活躍してきた。ベニシュー会議青少年文学賞、ポワティエ歴史小説賞、ベランシエンヌ金の本賞、オクトゴンヌ賞など、多数の賞を受賞した。
【石津ちひろ】1953年、愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)で1999年にボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(小社)で2001年に日本絵本賞を受賞。『しりとりあいうえお』(偕成社)、『ことばあそびえほん』(のら書店)などの作品がある。また、翻訳絵本に『くつがあったらなにをする?』(福音館書店)、<リサとガスパール>シリーズ(ブロンズ新社)などがある。