朝、だいちゃんが保育園に行こうとすると、「ぼくも いく!」とマスクのマスくんが飛んできます。コロナが流行っているからマスクが必要だというのです。コロナウィルスはおしゃべりするときにつばといっしょに飛んでしまう。でもマスクをすれば口から飛ばないし入らないからと、だいちゃんはマスくんといっしょに保育園に行くことになりました。
保育園ではたくさんのお友だちと長い時間を過ごします。毎日元気に遊ぶためには、気をつけなくてはいけないことがたくさんあるのです。適度な距離をとったり、換気したり。だいちゃんはマスくんに教わりながら、感染予防していきます。
作者のこがようこさんは、25年以上に渡り様々な場所でおはなしを届け続け、おはなしの小道具作りやライブも展開する作家さん。「わらべうたでひろがるあかちゃんえほん」シリーズや『わがまんまちゃん』など、たくさんの絵本作品を描いています。この本の中ではソーシャルディスタンスになる遊びなども紹介してくれています。
マスくんはだいちゃんに「こわがりすぎないで」とも伝えます。感染対策は大事。でももし病気になっても、ゆっくり休んでまた元気になればいいんだよと。マスくんのわかりやすいメッセージは、子どもたちの不安な気持ちをきっと和らげてくれるはずです。この絵本を教科書にして、子どもも大人も上手に感染対策していきましょう。
(出合聡美 絵本ナビライター)
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