動物たちと一緒に「1,2,3,はい! てを あげて」「1,2,3,はい! てを おろす」……もう一度前のページに戻って(と書いてあります)、繰り返し、「1,2,3,はい! てを あげて」「1,2,3,はい! てを おろす」。
この繰り返しがポイントで、慌てて前のページに戻って読み始めたところから、わが家の6歳の息子は「あはは」と笑い出し、一緒に体を動かし始めました。
おそらく2、3、4歳くらいのお子さんと読むのは更にぴったり。思わず体が動き出す楽しい絵本です。
とにかく高畠純さんの絵がいい! なんて動物たちがユーモラスで表情豊かなんでしょう。体の左右を伸ばしたり、前屈、後屈、片足あげて……と体操の基本を押さえているところもありがたい。
パンダ、イヌ(ダルメシアン)、ゴリラ、コアラ、レッサーパンダ、ダチョウ、キリン、ゾウ、ネズミ、ウシ、チーター、キツネザル……、動物がたくさん登場するので動物好きなお子さんにもおすすめ。もし、「何の動物だっけ?」なんてママやパパがちょっぴり自信がないときは、動物たちの服の胸元に、英語でヒントがありますよ。
体操しながら読む? それとも、読んでから体操する? 家でも園でも、声をかけながら体を動かす遊びのきっかけに。動く楽しさを呼び起こすインタラクティブな絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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