ハードカバーの絵本です。縦 21.8 x 横 26.4 x 厚さ 1(cm) 言語:英語
昔、ニッキという男の子がいました。ニッキは真っ白なてぶくろが欲しくて、おばあさんにお願いしました。おばあさんは、白いてぶくろは雪の上に落とすと探すのがたいへんだからと、灰色のてぶくろを編んでやりました。 ニッキは遊びにいく途中で編んでもらったばかりのてぶくろを片方、雪の上に落としてしまいました。 ちいさいもぐらがてぶくろを見つけて、中にもぐりこみました。次にうさぎが、続いてはりねずみが・・・続々と動物達が入っていき、そしてとうとうクマまで入ってしまいますが・・・ (翻訳作品より転載)
有名なウクライナ民話「てぶくろ」の再話です。 日本ではもうひとつの「てぶくろ」(ラチョフ著)が有名ですが、海外ではこちらもポピュラーなようです。 巧みな色使いで細部まで丹念に描かれたイラストが魅力です。動物達は毛の一本一本までリアルに描かれています。 すべてのページが、3つの枠で構成されています。中心の大きな枠でお話が進みますが、その両脇の手袋型の枠ではてぶくろを探すニッキと次に登場する動物が出てきます。3場面が同時に進んでいるようでとても楽しい演出です。 (翻訳作品より転載)
ウクライナ民話の「てぶくろ」です。福音館のラチョフ版が有名のようですが、こちらはスゴイですよ。
ひたすら絵の美しさに感心します。細かくて、色使いが絶品です。さらに面白いことに、見開きページの中央でおはなしが進み、両脇に開いたてぶくろ型の窓に次の展開(次にでてくる動物)の予告が描かれているんです。言葉で説明するのは難しいんですが、楽しい仕掛なんです。
お話の方は、ニッキという男の子がおばあちゃんに真っ白な手袋を編んでもらうのですが、その片方を落としてしまって・・・そこへ動物たちが次々とやってきててぶくろの中に入ってしまうんです。クマまで入ったところで次に来たねずみがクマの鼻に乗ってハクショ〜〜ン!というものです。もうどうなっちゃうんだろうってハラハラです。
日本では紀伊国屋書店でてぶくろとセットのミニブックを見たことがありますが、一般の書店では見たことがありません。季節限定なのかな? (河東碧梧桐さん 30代・パパ 女の子1歳)
|