群雄割拠の戦乱の世を、駆け抜けるがごとく生きた武将・織田信長。彼は間違いなく、戦国時代を代表する人物だろう。
「尾張のうつけ殿」と呼ばれた彼のその目は、常に世界を見ていた。父の死によって織田家を継ぐと、瞬く間に尾張を統一。駿河・遠江両国を支配する大大名・今川義元との「桶狭間の戦い」では、圧倒的不利な状況下で奇襲をしかけ、勝利。このことで天下に名をとどろかせた信長は、さらに勢力を拡大し、次々と各国を従えていく。
その快進撃のひみつは、信長自身の先見の明に他ならない。
過去の慣習にこだわらない柔軟さ、新しい武器・鉄砲をいち早く戦術に取り入れ、またキリスト教の力を使って敵対する宗教勢力の力を削ぎ、残酷なまでに徹底的に焼き払う……一方で海外貿易を重視し、「楽市・楽座」によって経済を発展させる。好戦的なようで、冷静かつ効率的な彼の手法は、それまでにない、新しい世界を開いていった。
「戦国三英傑(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康)」の中で最も激しい最期を遂げたのもまた、彼のカリスマ性を示しているように思えてくる。
そんな戦国の風雲児・織田信長の生涯を、オールカラーでまんが化。 巻末には年表や関連人物などの資料も満載で、この本できっと新たな織田信長の魅力をみつけられるはず!
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