畑に植わっているねぎぼうずのあさたろう。 やつがしらのごんべえとこいもちょうきちが、しいのみのおようちゃんをいじめているのを見て、今日こそは勘弁できないとねぎばたけを飛び出します。 くるくるまわってねぎじるを飛ばし、悪いやつらをやっつけます。 こうなったからにはと、あさたろうはまわしがっぱに三度笠で旅に出ます。 旅の道中、やつがしらのごんべえの手の者があさたろうを襲います。 絶体絶命のあさたろう。おっかさんが持たせてくれた荷物が、あさたろうを救います。
色白でまん丸顔のあさたろうは、畑育ちの元気なネギぼうず。ワケあって今は故郷をあとにして、まわし合羽と三度笠の旅がらす……。楽しさ抜群の野菜づくし痛快時代劇絵本。
読み聞かせする場合、聞いてる子どもより読んでる大人の方が楽しいかもしれない(笑) ノリノリで読んでたらダンナにアホかとバカにされた。でもいいんです(笑)
これでもかっていうくらいベタな時代劇、浪曲の世界です。こんなの今の子どもたちにわかるのか? 心配しなくたって、たぶん雰囲気で理解してしまうでしょう。時代劇がすたれてきた今、時代劇の世界の面白さを子どもに伝えるにはちょうどいい本です。
(子どもの本棚さん 40代・ママ 男の子12歳、女の子10歳)
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