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ミフウズラの夫婦が大切にしていた卵が割れていました。そばにウマの足跡があったので、夫婦はなぜ巣を踏んだのか理由を聞きにウマのところにいきました。ウマはニワトリが騒いだせいだといい、ニワトリはサルがヤシの実を落としたせいだといいます。サルからスイギュウ、ヘビ、カメ、ホタル、カ、そして……。次々追いかけて原因を積み重ねていく、昔話らしい楽しいお話。フィリピンのルソン島に伝わるお話です。
フィリピン民話。
ミフウズラの夫婦の留守中、巣の中の卵が割れていたのです。
そばには馬の足跡。
早速夫婦は原因究明に出かけます。
ところが、馬はニワトリに驚いて、ニワトリはサルの落したヤシの身に驚いて、と、
皆他の原因が明らかに。
その様子が、いわゆるつみあげうた(きりなしうた)?で展開していきます。
最後は人間の子ども、ユアンにまで行き着きますが、
彼の理由には、こちらまで納得でしょうか。
それでも、夫婦まで納得してしまうのにはびっくりですが、
昔話らしい大らかさがいいですね。
動物たちの様子が生き生きと描かれ、フィリピンらしい家々の様子など、
絵もたっぷりと楽しんでほしいです。 (レイラさん 40代・ママ 男の子21歳、男の子19歳)
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