何も知らず散歩を楽しむめんどりと、あとを追うきつねが織りなす、スリルあるドラマを“絵で語る”異色の絵本。
【辰野町立図書館 吉澤さん】 めんどりのロージーが夕食前の散歩にでかけます。あとをつけるのはキツネ。キツネの存在を歯牙にもかけないロージーと、散々な目に会って退散するキツネの対比がユーモラス。キツネについてはひとことも触れられていませんが、絵が存分に語っています。じっくり絵を読んでいくと、いろいろな音が聞こえてきます。私は、このキツネ、オスとみました。だって、ひとことで言って単純。それに対して、巣に帰っていくめんどりロージーの堂々とした姿に「女は強し」を再認識します。
文字は少なめなので、さらっと読めてしまう絵本ですが、絵をじっくりと見ながら読み進めていかないとストーリーの本質が分からないかもしれません。
娘が3歳の頃に一度読み聞かせたのですが、絵から読み取ることがまだ難しかったようで、6歳になってもう一度読んでみました。すると、言葉を補わなくてもきちんとめんどりとキツネの関係性を読み取っていたので、そこに成長を感じました。
「じっくり見る」ということも時には大事なことですね♪ (ouchijikanさん 40代・ママ )
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