くるくる ぺたぺた すいすいすい♪ ゆかいな歌声の主は、絵の具たち。白、黒、ピンク、オレンジ、黄、緑、青、紫。それぞれの色を生かした絵を描きますが、白色のしろぽんの絵は見えません。 そりゃあ、白い紙に白の絵の具では、ね。黒色のくろぽんも、黒では他の色の邪魔をしてしまいます。そんなしろぽんとくろぽんが考え付いたことは、混ぜ合わすこと。白と黒を混ぜた色で描いたのは、大きなぞうさんでした! 仕上げに使った黒色と白色が、素敵な仕事をしています。
混ぜるすばらしさを実感した他の色たちも、それぞれ混ぜて楽しみます。いろいろな色ができたら、とっておきの美味しそうな絵が登場!
絵の具を混ぜて楽しむことはもちろん、それぞれ固有の色も素敵なことに気づかせてくれる一冊。不思議で面白くて楽しい色の世界を体感してください。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
絵の具たちが紙に自分の色で絵を描いています。ところが、白色のしろぽんは、描いたものが見えなくてがっかり。そこで、みんなとぐるぐるまぜまぜしてみたら……。混色をテーマに、それぞれの特性を尊重しながら、協調する大切さも伝わってくるおはなしです。
色のお話だと
必ず黒と白が問題になります。
白は描いてもみんなに見えない。
黒は他の色を塗りつぶしてしまう。
今回もやっぱりそれが理由で
黒と白は仲間から外されてしまいました。
黒の上に白の絵を描くパターンはありますが、
この絵本は黒と白を混ぜて灰色にするという
新しいパターンでした。
個性も大事ですが、協調性も大事ですね。
(ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子15歳)
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