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おおきな でんでんむしの せなかに うまれたばかりの ちいさな でんでんむしが のっていました。 ちいさな ちいさな すきとおるような でんでんむしでした。
みずみずしく 透明感あふれる いのちの ものがたり。 心にそよ風が吹いてくる、そんな絵本です。
生まれたばかりの、小さな小さな、あかちゃんでんでんむし。
お母さんに守られながら、おそるおそる、世界に触れていきます。
やさしい文章と、切り絵の美しさに引き込まれます。子ども達も、自分なりの年齢、自分なりの立ち位置で、感情移入というか…物語の世界に入り込んでいく様です。
子どもの可能性、子どもを守る大人。
希望とか安心感とか、そういう、生きていく上で根っこの部分が描かれている事が、沁みてくるのだと思います。
読めば読むほど、味わい深くなる、一冊。 (こはこはくさん 50代・ママ 男の子12歳)
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