若い世代に軸を移し、物語は進行していく
<10巻あらすじ>
崔参判家の屋敷を取り戻した西姫は、つらい思い出ばかりだった平沙里に、ようやく姿を現した。その秋夕の日、チャングや鉦の音は往時を思わせたものの、かつて祭の中心だった村人たちは老い、あるいは既に世を去っていた。
中学校の入学準備のため長男・環国について上京した西姫は、ソウルの街角に吉祥の面影を追い求めたが、ついに再会はかなわない。
龍は身分の差を乗り越えて、息子の弘を金訓長の孫娘と結婚させる。
妓生・紀花(鳳順)は、誰にも告げずに相鉉の子を産んでいた。
一方、任明彬の妹・明姫のように新教育を受けた「新女性」たちも自らの生き方を模索し、それぞれに思い悩んでいた。
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