山のお祭りで、人間たちに人気の「まわるお寿司屋さん」を開くことになったサルたち。けれども、どんなお店なのか分からないサルたちは、知恵を絞って考えます。「店自体がぐるぐるまわる寿司屋」「客席の椅子がまわる寿司屋」と、何度もつくり直し、試行錯誤の末に完成したのは一体どんなお店でしょうか。
想像すると笑えてくるお話ですが、笑いきれない自分もいます。
言葉だけで、この絵本のタイトルから回転寿司のお話だと思っていた私も、手にとってビックリしたのですから。
先入観だけで物事を始めようとするとこんなことになるのでしょう。
店自体が回っても「回るお寿司屋さん」です。
椅子が回っても、店員が回っても「回るお寿司屋さん」です。
最後に、寿司を乗せた皿を回して、猿の「回るお寿司屋さん」は、大人気になりました。
確かに本当の回転寿司より楽しいかもしれません。
知らないことのこわさと、知らないからこそ生まれる発想の強さを感じました。
世の中、勘違いから生まれた発明、発見もあるようです。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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