壁の向こうに広がる世界 少女の空想を美しくえがいた絵本
引っ越しをしてきた少女が、あたらしいお家で「おとなりさん」について考えをめぐらせます。そばにいるのに、かすかな声や、足音、パタンと閉まるドアの音がきこえてくるばかりで、なんだかとらえどころがないおとなりさん―—。
わたしの へやの てんじょうは だれかの ゆかだし、
わたしの ゆかは だれかの てんじょう。
もし、かべを つきぬけて てを のばせれば、
ほんとうに だれかに さわれるかも。
その だれかは、あたらしい おとなりさん!
想像と夢と現実が入り混じった世界が、最初、色彩をおさえて描かれ、少女の世界がひらいていくにつれ、絵もまたあざやかに色づいていきます。
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