「ママ、だっこーー!」
大きな声でさけんだら、やってきたのは……らっこ? らっこなんて、よんでないよー。
「だっこ だっこーー!」 「だっこ だっこー だっこーー!」
あらら、またまた。
「もう、だっこ だっこ だっこ だこだこだこだこ……」
すると今度やってきたのは!?
小さな男の子がだっこをしてもらいたくて、大きな声で必死にさけぶその姿。あちこちでよく見る愛らしい光景ですよね。でも、いつもすぐにだっこしてもらえる状況だとはかぎりません。当人たちにとっては、なかなか大変なやりとりです。
そんな時、もし「だっこ」じゃなくて「らっこ」がやってきちゃったらどうする? しかも、何回も何回も。そんなの、いくら泣いていたとしても、面白いに決まってますよね。涙を流しながら、吹き出しちゃう子だっているんじゃないかな。そんなやり取りが想像できる、ねこしおりさんによる楽しい言葉あそびの文章に、植垣歩子さんのユーモラスでかわいいかわいい絵がついて。何度でも読みたくなる素敵な赤ちゃん絵本が登場しましたよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「だっこーーー」大きな声でさけんだら、やってきたのは……らっこ? 「だっこだっこ、だこだこだこだこ」今度やってきたのは、なんとたこ? 「だっこ」と言うたびに、別のものがやって来る! 言葉遊びの絵本。
小さい子向けおはなし会用にセレクト。
題名からして、言葉遊びの予感。
キーワードは「だっこ」。
男の子が「だっこー」とねだると、やって来たのは、ラッコ!?
いやいや、と、続けて叫んでも、頭数が増えて。
切実なのに、何とも笑える展開。
もちろん、ラッコだけがレパートリーでないのがミソ。
なるほど、ね。
でも、無事、ミッションも達成できるところが安心どころ。
愉快な言葉遊び、発見です。
(レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子0歳)
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