みんなふくふくにこにこ仲良く暮らすおふくさんたちが、七夕の準備をしていると。
「あつい、あつい! この あつさ、なんとかしろー」
やってきたのは鬼です。あらあら、鬼が怒れば怒るほど、ゆであがってしまいそう。なんとかしてあげないと。そこでおふくさんたちは考えます。
「そうよ。きもだめしよ!」
何のことやらわからない鬼を置いて、さっそく家じゅうのあかりを消して、おふくさんたちは準備します。
「おにさん おにさん、てのなるほうへ〜」
真っ暗闇の中、突然目の前にあらわれたのは……?
2015年に誕生した「おふくさん」シリーズの第5作。今度の季節は夏です。夏と言えば、おばけ? きもだめし? でも、いつもにこにこのおふくさんたちが、あの恐ろしい顔をした鬼を怖がらせることなんてできるのでしょうか。読んでみれば、やっぱりおふくさんたちの奮闘は笑ってしまうものばかり。でも最後にはちゃーんと鬼は怖さで震えあがって一件落着するのです。まさに、おふくさん達らしい「きもだめし」。いったい何が起こったのでしょうね。
さあ皆さんも、今年の夏をおふくさんたちと一緒に笑って怖がって涼んで、楽しく乗りきりましょうね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む