「これはね、私が子どもだったころ、私のおばあさんからきいた、ふるいふるいお話だよ」 毎日の仕事があんまりつらいもので、つい奥さんと仕事をとりかえたお百姓さんのお話。奥さんの仕事の方が楽そうに見えていたのに、やってみたらそれはもう大変。やることなすこと失敗だらけ。いったいどういうことになるのやら…。
以前に出された「すんだことはすんだこと」の新訳です。
「しごとをとりかえた だんなさん」という絵本もあります。
いろいろに訳され、絵本化されているので新鮮味はないのですが、何度読んでも、どの翻訳を読んでも、グサリとくる昔話です。
おかみさんの家事を馬鹿にしてはいけないという戒めでもあります。
簡単に見えても、経験と工夫でこなしているおかみさんの仕事です。
だんなさんのようにいい加減な取り組みでは、失敗だらけでしょう。
ここを笑えない自分は、効率よく家事などできません。
でも、この本には救われました。
おおらかなおかみさんは、家事もくり返せばできるようになると言って、だんなさんの失敗を許してくれるのです。
「二人はいつまでも仲良く幸せに暮しました」という、まとめにも救われました。
幸せの秘けつは、おおらかな心ですね。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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