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かいけつゾロリは、王さまから魔法使いにつかまえられたむすめを助けてくれたら、 おしろをあげるといわれ、大はりきり!!
1996年刊行。
股旅のゾロリ一家は、眠れる森の美女的な出会いでもって、成功報酬は「城とお姫様」(と、経済効果と将来の安定)を目指し、お城に巣食う恐ろしい侵略者たちと闘う。
90年代に流行したゲーム「ストリート・ファイター」や、相撲ブーム、80年代のエスニックブームとカンフー映画などを思い出すような悪役に懐かしさと可笑しさ満載。
話に出てくるキャラクターに時代背景を感じられるのは、大人の特権。筆者が意図したこととは無関係に、個人的な思い入れや昔の体験を思い出し、物語に重ねて、楽しんだ。
人気キャラの良いところどりでスーパー楽しい話を創り出すなんて、サービス精神たっぷり。
絵を見ているだけで、笑わせてやろうという貪欲な意欲を感じられる。単純に面白く、馬鹿馬鹿しい場面もあり、ちょっと考えさせられるところもあり、なかなかの読み応え。
大人になっても、こういう楽しいお話は必需品。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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