『たろうのおでかけ』コンビによる隠れた名作
子ぶたのるーは毎日ラッパのけいこをしていますが、父さんみたいに上手に吹けないので、いやでたまりません。ある日るーは、父さんのラッパが鳴らなくなればいいと思って、ラッパにもぐりこみましたが、父さんが思い切り吹くと、ものすごい音とともに飛び出して、原っぱを越え、森を越え、落ちたのは町のテレビ局の前。テレビでラッパをふくことになり……。苦手なことにも前向きになれる絵本です。
1969年の「こどものとも」で発表された作品なので、とても息の長い絵本です。
たぶんルーのラッパはトランペットの種類だと思いますが、お父さんのラッパはチューバっぽいです。
大きい・小さいをはっきり描きたかったんだとおは思いますが、
トランペットは高音域で、チューバは低音域の楽器なので、見る人が見たら「?}となってしまうのではないかと思いました。
(ちなみに、うちの子は吹奏楽をやっていたので、「ン?」という反応でした)
もしかして、お父さんみたいに吹けない。っていう設定は、高音域のラッパと、低音域のラッパとの音の違いが実はあったとかいうことなのでしょうか?(ちょっと深読みすぎですかね?)
おはなしの展開そのものはかわいらしくてわかりやすいです。
字も絵も大きくはっきりしていて読みやすかったです。
4、5,6,7歳くらいのお子さんたちにいかがでしょうか? (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子24歳、女の子19歳)
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