いくら大好きだからってジェリーったら、そんな所まで入っちゃうの? 「あーな あーな」の可愛いフレーズとともに、 一心腐乱に穴へと潜り込むジェリーのおしりの姿といったら! ページをめくる度に「えっ」「ええーっ」「えええーっ」・・・。 例え何となく展開が予想できたとしても、例え何回も読んで全部知ってしまった後だとしても、 毎回声をあげたくなっちゃうのです。にやにやしてしまうのです。 こんなに嬉しくなる絵本って、なかなかない。一人で楽しもうか、子どもと楽しもうか。 心を掴まれてしまいました。早くも次回作が楽しみです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
★「絵本塾」主催者 小野明さん、増田喜昭さんがコメントを寄せてくださいました!
シンプルは簡単ではない。シンプルは単純ではない。少なくともつくり手にとっては、そうだと思う。 岩田明子さんと矢野アケミさんは、ともにメリーゴーランドの絵本塾にかつて在籍していた。だから、講師として参加していた私は、今回めでたく出版されたこの2作品を、最初のラフからずっと見守るという幸運に浴した。その出版のもとになった最終ヴァージョンへのプロセスを思い返すにつけ、ああ、シンプルって複雑だよなあ、と改めて感じるのですね。 創作においては、多彩で豊かなバックボーンをもっていればいるほど、上がりのシンプルさのエッジがくっきりする。鮮やかになる。しなやかになる。それは絵本のワークショップを20年近く続けてきて得た、確たる実感といえる。 そしてさらに心強いことに、この2作にはユーモアがある。『ばけばけばけばけ ばけたくん』の好奇心のはつらつさ。『ジェリーの あーな あーな』のひかえめなとんでもなさ。その楽しい魅力は、たしかなユーモアに支えられ、より輝く。そしてこのユーモアもまた、多彩で豊かなバックボーンゆえの達成でしょう。いやあ、いいスタートを切れましたね。次作も楽しみだなあ。 小野明 編集者・エディトリアルデザイナー
33年も子どもの本屋をやっていると、何となく子どもの喜ぶ本がわかるような気がします。 もちろん、次々と子ども達が生まれ、メリーゴーランドにやってくるのだから、少しづつ子どもたちの好みというものが変ってきてもおかしくないのだろうけれど、本質的に子どもの広い視野と何でも受け入れてくれる広い心には驚かされるのです。 大人たちの読んであげたいキモチが子どもにはよーく見えているのでしょう。 と、しても、この「あーな」の本は、大喜びする子ども達の顔が目に浮ぶ。ジェリーが大好きな穴は、子どもも大好き、できればいっしょにおでんのちくわの穴にもぐりたい気分なのです。 作者の矢野アケミさんは、そこんとこをよっく知っていて、(いや本能かな?)次々と楽しい作品を生みだしていく。このジェリーシリーズでも次々と続編が出るでしょう。絵本のサイズも色あいも、とても楽しい空気をつくり出しています。きっとファンが増えることでしょう。 もうぼくは、そのファンの第一号なのですよ。 増田喜昭 メリーゴーランド店主
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犬のジェリーは、「あな」が大好き。「あな」があれば、まっしぐら! 砂山のあなはもちろん、長ぐつ、じゃぐち……?え? ドーナツ、ちくわ……??? そんなとこに入っちゃって、大丈夫!? ジェリー、いったいどこまでいっちゃうの!? ページをめくるたびに繰り返される「あーな あーな」のセリフが、小さな子どもたちに大人気! ジェリーがあなに一所懸命入り込む姿もユーモラスで、大人も子どもも、おもわず笑ってしまう幼児絵本です。
子犬ってあなの中とか いたずら好きですよね
ジェリーは どーなつやおでんのちくわのあな こんなあなの中は入れるの ナンセンスだけれども 発想が おもしろくて
子どもの心を くすぐりそう
ストローのあなは びっくり
でも・・・ オチのこねこの鼻の穴は笑えました
ぶはっくしょーーーーんの くしゃみがおもしろいです (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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