一人だったら、けん・ひろし・くみ。三人そろえば、わんぱくだん! わんぱくだんが集まると不思議なことが起きるんだ。ほら、今日も……。
冬のある日、わんぱくだんが歩いていると見つけたのは『こちら おおかみもり』という立て看板。おもしろそうだからと三人が行ってみると、雪が降ってきて、気がつけばあたりは真っ白。そこへひょっこり可愛い子犬があらわれます。
「こっち こっち」という子犬のあとについていくと、そこにはたき火にあたっているオオカミ達が!この「おおかみもり」には春がずっと来ないのだと言います。「ハルヨビヒメ」という花を見つけたら春が来るという言い伝えがあると聞いたわんぱくだんは、さっそくはりきって……。
子犬だと思っていたのは、オオカミの子カムイ。大人気冒険ファンタジー「わんぱくだん」シリーズの最新作27作目の舞台は、オオカミやマンモスが生きていた太古の時代の森です。なじみのない景色や生きものたちにだって、冒険好きなわんぱくだんの好奇心のおかげで出会えてしまうのだから、このシリーズを読むのはやめられませんよね。
さあ、皆さんのところにも「春」はやって来ましたか? 暖かな日差しをあびながら、カムイやオオカミたちのいる太古の時代にも思いを馳せてみたくなるのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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子どもたちへワクワクの冒険ファンタジー
シリーズ累計110万部の「わんぱくだん」最新作
わんぱくだんの3人が迷い込んだのは、決して春が来ることのない森。
でも、オオカミ達の間には、「ハルヨビヒメ」という花を見つけたら春が来るという言い伝えがありました。わんぱくだんとオオカミの子カムイは、「ハルヨビヒメ」を探しに出かけますが…
春が待ち遠しい季節に読みたい、好奇心と勇気と優しい心を持った「わんぱくだん」のお話です。
担当編集者より
今回の舞台は、マンモスやオオカミが生きていた太古の時代の森です。なじみが薄いかもしれませんが、毛並みまで一筆ずつ繊細に描かれた生き物たちは存在感にあふれています。太古の時代に思いを馳せてお楽しみください。
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