だれもいない夜の幼稚園。おや? 「そっとさん」がきょろきょろりん、と顔を出しました。「すっとさん」もすっとんとん、とやってきました。「じっとさん」は、じっとしてぷんぷくりんです。「もっとさん」は、ちゅうがえりをしてくるとっと、と楽しそう。ユニークな言葉のリズムにのって、愉快な仲間たちが、夜の誰もいない幼稚園に集まります。空が明るくなるころには、あれれ? みんなどこに行ったのでしょう……。
幼稚園ママ10数人で音楽を楽しむサークルをやっているのですが、
(ウクレレを中心にリコーダーや木琴、ハンドベル、鈴など
小学生が使うような簡単な楽器で演奏)
音楽入りの読み聞かせをやってみよう!と挑戦した一冊。
音楽を入れられそうな絵本を探していて見つけました。
私はこういう絵本は苦手で「どうかなぁ…」と思いながら
図書館で借りたのですが、初めに2年生の本好きのうちの子に
見せたところ「これはおもしろい」と言いました。
「えっ!どこが?」と思ってしまった私は、
子どもの心をなくしているのかも(苦笑)
読み聞かせ対象は4歳児と5歳児。
お母さんに連れられた3歳児も少し混じっていました。
この絵本には谷川俊太郎さん作詞、息子の谷川賢作さん作曲の
「よるのようちえん」という楽曲が付いています。
まず初めに私がタイトルを読んだ後、
「だれもいないようちえん」の部分を5種類の楽器で
代わる代わる繰り返し演奏。なんだか不気味な雰囲気で
始まりました。そのままおどろおどろしい声で読んでしまうと
怖がるだろうと思ったので、反対に明るく楽しい声で読みました。
いろんな擬音語が出てくるので、これに簡単な音を付け
(例えば「そっとさんは きょろきょろりん」と読んだ後に
木琴で「きょろきょろりん」と表現する)
「さよよんならららーん」の後に
「よるのようちえん」を演奏しました。(私は歌いました)
(時間と練習の都合上、中を省いて短くしたものですが)
はっきり言って、うけました!
擬音語の後に鳴る効果音も大好評!でしたが
この絵本の言葉そのものに惹かれている感じをうけました。
私は一人で読むときは、まずこんな絵本を選ぶことはないと思います。
音楽サークルのみんなの助けを借りて読むことができ、
自分の読み聞かせの世界が少し広がったかも?と思います。
一人じゃない読み聞かせも…とても楽しいです。 (将軍亭琴音さん 30代・ママ 女の子11歳、女の子8歳、女の子6歳)
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