ぜんそくの発作で命を落とそうとしていたアーサーのもとに、どこからともなく奇妙な男があらわれ、鍵を渡す。
ふしぎなことに、その鍵をにぎると、呼吸が楽になった。そして、奇妙な男がいなくなったとたん、
空中から手帳が落ちてきた。なんの気なしに手帳をポケットにつっこみ、ふたたび意識を失うまぎわ、
鍵を手ばなしたアーサーだったが、病院のベッドでふと枕の下に違和感をおぼえて手を入れてみると、
手ばなしたはずの鍵がある。ポケットにも、ちゃんと手帳が入っていた。
手帳には『ハウスおよびその周辺の詳細地図帳』という題が刻印されていた。
手帳をひらくと、真っ白のページにつぎつぎと文字や図がうかびあがってきた。
この鍵と手帳はいったい――? そして『ハウス』とは?アーサーの前にとんでもない世界への扉が開く――。
ファンタジーの天才ガース・ニクス最新作。シリーズ全7巻中、すでに刊行ずみの巻は
すべてアメリカでトップ10入りをはたしている超人気シリーズ第1巻。
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