昔、ニッキという男の子がいました。ニッキは真っ白なてぶくろが欲しくて、おばあさんにお願いしました。おばあさんは、白いてぶくろは雪の上に落とすと探すのがたいへんだからと、灰色のてぶくろを編んでやりました。 ニッキは遊びにいく途中で編んでもらったばかりのてぶくろを片方、雪の上に落としてしまいました。 ちいさいもぐらがてぶくろを見つけて、中にもぐりこみました。次にうさぎが、続いてはりねずみが・・・続々と動物達が入っていき、そしてとうとうクマまで入ってしまいますが・・・
有名なウクライナ民話「てぶくろ」の再話です。 日本ではもうひとつの「てぶくろ」(ラチョフ著)が有名ですが、海外ではこちらもポピュラーなようです。 巧みな色使いで細部まで丹念に描かれたイラストが魅力です。動物達は毛の一本一本までリアルに描かれています。 すべてのページが、3つの枠で構成されています。中心の大きな枠でお話が進みますが、その両脇の手袋型の枠ではてぶくろを探すニッキと次に登場する動物が出てきます。3場面が同時に進んでいるようでとても楽しい演出です。
一般的なハードカバーの作品は出版されていないようです。 こちらで紹介しているのはボードブック(小型の厚紙絵本)と小さな「のびのびてぶくろ」がセットになったものです。
ジャン・ブレット 本とてぶくろのギフトセットウクライナ民話絵本「てぶくろ」と、どの子にもぴったりあう、のびのびてぶくろは、贈り物に最適なセットです!
子どもたちは、じぶんだけののびのびてぶくろが、きっと気に入るでしょう。 このてぶくろは、ニッキが、おばあちゃんの家のそばの、雪のつもった森でおとしたのとそっくりです。てぶくろは、動物たちがなんとか中にはいろうとするたびに、どんどんのびて、大きくなっていきます。
ジャン・ブレットの人気絵本「てぶくろ」は、世界中で何百万人もの読者を魅了しています! (パッケージより)
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【金柿パパ】 ウクライナ民話の「てぶくろ」といえば、福音館書店刊のラチョフの作品が一般的ですが、このジャン・ブレットの「てぶくろ」もぜひおすすめしたい。 絵の美しさ、色とデザイン、そしてメインの絵の両側に小窓があって次のシーンの予告の絵が描かれているというアイデアが素晴らしい。 ミニ絵本に「のびのびてぶくろ」がついたセットが岩崎書店からでていて、これはこれでかわいいのですが、普通のハードカバー版が欲しいものです。 緻密に描かれたイラストを縮小してしまうのはもったいないですから。
米国在住の方から原書をいただき、その美しさにホレボレしました。日本語版を探したものの見つからずあきらめていたのですが、某書店のショーウインドウに飾ってあるこのギフトセットを発見し、購入しました。
挿絵がとてもリアルに描かれていて、雪の白を基調としてアクセントに青と赤といった色が使われているのがとても映えるんです。さらに面白いのが、見開きページの両脇に手袋型の枠があり、そこに次のページの予告が描かれていることです。珍しいでしょう?子どもはこの予告を見て、「次はキツネだね」なんて得意げに教えてくれます。
このギフトセットはボードブックとてぶくろのセットです。てぶくろにははりねずみの絵がついていてかわいいですが、あくまでおまけといった感じです。(子どもは喜んでました) ボードブックも悪くないですが、絵の迫力のある原書もおすすめしたいです。親の私が一番好きな絵本のひとつです。 (さくら通りさん 30代・ママ 女の子5歳、女の子2歳)
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