仲間達と楽しく過ごすにじうおには、みんなと分かち合った輝くうろこが一枚だけ。でもにじうおにとっては特別に大切なものなのです。ところがある日、好奇心で覗き込んだ崖から深い海へと沈んでいってしまった!みんなが止めるのも聞かずに無我夢中で追いかけるにじうお、たったひとりで海の底へと大冒険に出るのです。そこで待ち受けていた生き物とは・・・。 にじうおにとって、また私達にとっても光のない深海は未知の世界。次々と登場する不思議な形をした、でもとても美しい深海生物達の姿にうっとり。(実在する生き物ばかりなのだそうです!)しかも何だかにじうおが地味に見える程ゴージャスでキラキラ。このお話の大きなみどころの一つですが、にじうおの目的は自分の大切な1枚のきらきらうろこを探し出すこと。臆する事なく、また惑わされる事なく前に進んでいくその姿に頼もしささえ感じます。溢れる好奇心とちょっとの勇気。こんな風にして子ども達は新しい世界に出会っていくのかもしれませんね。 それにしても海の世界は本当に深く美しい・・・。改めて感じさせてくれる「にじいろのさかな」シリーズ6冊目です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
世界で1番子どもたちに愛されている、さかな にじうおがキラキラうろこをなくした! ふかい海をのぞきにいって、たった1枚しか残っていないキラキラうろこを落としてしまった、にじうお。みんなの制止をふりきって、海のそこへ潜っていきます。
にじいろのさかなシリーズは、友だちの大切さを語りつづけてくれます。
この巻では、海の底の珍しい生き物たちが、落としてしまったにじいろのさかなの輝くウロコを一緒に探してくれました。
不思議な空間も楽しめる絵本です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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