希望を運んだ図書館 馬に乗って本をとどけた女性たち

希望を運んだ図書館 馬に乗って本をとどけた女性たち

  • 絵本
作: ローレン・H・カースティン
絵: ベッカ・スタッドランダー
訳: 中井 はるの
出版社: くもん出版

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税込価格: ¥1,760

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発売日: 2026年05月25日
ISBN: 9784774339696

261mm×259mm 48ページ

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ベストレビュー

夢を運んだ女性たち

今から100年ほど前に、アメリカの政策として行なわれた騎馬図書館政策を知る絵本です。
過疎の地域に、本を届けるという仕事は楽ではありませんでした。
どうして馬だったのでしょうか。
どうして女性だったのでしょうか。
疑問点は後回しにして、この行動は多くの人に希望を与えたようです。
まだ文字の読み書きも不得手な人のところに本を届け、語り聞かせたのです。
文字を知り、本を通して知識を深めたり、未知の世界を思い描くことは、人の心を豊かにするに違いありません。
ある意味、啓蒙活動や移動図書館の原点のような気がします。

ここで、国の政策としてこの計画を考えた時に、図書館との異質感も読み取れました。
大恐慌によって生まれた多くの失業者の雇用を作り出すための政策の一つだったのです。
家庭婦人だった女性たちは、職探しで夫が家を離れている家計を賄うための職として、この活動に参加したと言います。
ある意味、生活のための仕事だったのです。
不思議なことに、政府は肝心の図書についての資金は出さずに、全ての図書は寄付によって集められたそうです。
これでは公共図書館とは別物です。
図書館の充実という観点とは無縁だったのです。

考えるところの多い作品ですが、書籍が存在感を失いかけてきた現実の中で、この本が出されたこと、騎馬図書館計画が掘り起こされたことの意義は大きいと思います。


(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )

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