話題
うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)

お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!

  • かわいい
  • 盛り上がる
彼の手は語りつぐ

彼の手は語りつぐ

作・絵: パトリシア・ポラッコ
訳: 千葉 茂樹
出版社: あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!

在庫あり

原則月曜から土曜は朝8時までの注文で当日発送
※お届け日は翌日以降(詳しくはコチラ

税込価格: ¥1,760

絵本ナビ在庫 残り1

  • 利用できる決済方法
  • クレジットカード

  • 代金引換

  • atone翌月後払い

  • Amazon Pay

  • d払い

※「d払い」はスマートフォンからのみご利用いただけます。

  • Line

作品情報

発行日: 2001年05月
ISBN: 9784751519844

ベストレビュー

南北戦争を語り継ぐ実話

 米国南北戦争中に出会った2人の15歳の少年の実話。ジョージア生まれの黒人少年ピンクとオハイオ生まれの白人少年セイは共に北軍兵士。戦闘で傷つき味方からはぐれてしまったところ、偶然に出会った。負傷したセイを連れて、ピンクは母親モーモーベイの住む実家に立ち寄る。セイはそこで保養し元気になるが、敵である南軍がこの家にやって来る……。
 まず、このお話は涙なしでは読めません。一人で読んでも、息子と読んでも、どうしても最後は涙になります。
 物語は奴隷制度の是非を巡って南北が戦った南北戦争が背景。聡明なピンクとちょっぴり気の弱いセイのやりとりが、モーモーベイのあたたかい愛に包まれて進行します。セイは昔、北軍の大将とも言うべきリンカーン大統領と握手したことがあると言います。彼の手というのは、そのリンカーンと握手した手、つまりセイの手のことです。
 ピンクは黒人ゆえ殺され命を落としますが、セイはその後生き延びて自分の体験を語り継いで生きます。この絵本の作者ポラッコの家に実際に5代に渡って(130年間)語り継がれてきた話というだけあり、ズシリと胸を打ちます。最後の最後は、本当に泣けます。こうやって歴史を語り継いでいかなければ、と米国イラク攻撃が始まったからこそ感じます。
 息子はすでに米国の学校で読んだことがあるとのこと。まだ奴隷制度や戦争について学ぶ学年には至っていませんが、多民族国家であるからこそ、少しずついろんな視点から歴史を掘り下げて話していきたいと思っています。ピンクとセイのお話は、当地のチルドレンズ・シアターでも何年か前に上演された作品でもあります。いつまでもこの国の歴史を確認するために、読み続けたい秀作です。
 原作は「Pink and Say」。表紙は2人の少年が並んでいる絵ですが、邦訳の方は語り継ぐ手が表紙。はじめちょっと意外に感じましたが、今は「手」の表紙の方が物語の核心をついていると感じています。
(ムースさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子3歳)

関連記事

出版社おすすめ




人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

彼の手は語りつぐ

みんなの声(15人)

絵本の評価(4.75

何歳のお子さんに読んだ?

その他の方の声 1人

その他の方の声一覧へ

プレミアムサービス


全ページためしよみ
年齢別絵本セット

閉じる

入荷リクエスト
ありがとうございます

入荷のお知らせが欲しい方はこちら