おじろわしは、生まれて6年ほどで大人になり、尾の羽根が白くなります。厳しい自然の中で、結婚をし、子どもが生まれ、子育てする様子がわかります。
寒さ厳しい北の大地に住む生き物達。
そこには、懸命に生きようとする力強さがあります。
「命」があります。
そして、必ずそこには、生の営みがあります。
「命」が生まれるのです。
おじろわしの夫婦が、こどもたちを育てるために、
魚をつかまえたり、敵をやっつけたりと、とっても苦労します。
一生懸命な姿に、「がんばれ!」と声をかけたくなります。
こどもたちがりっぱに成長すると、嬉しくなります。
子どもたちが、独り立ちしたあと、
夫婦はまた、2匹になりました。
「人間と一緒で、ずっと夫婦なのかな?」
娘の質問に、私もよくわからないけど、
「きっと、そうだと思うよ。いいね〜、ずっと一緒で。」
と答えてあげました。
力あふれる木版画で、絵本に仕上げた手島圭三郎さんの作品。
娘が7歳の時に出会って以来、
ずっと手島圭三郎さんの絵本が大好きです。 (多夢さん 40代・ママ 女の子9歳)
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