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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

ぴっつんつん
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ぴっつんつん

  • 絵本
作: 武鹿 悦子
絵: もろ かおり
出版社: くもん出版

税込価格: ¥1,320

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作品情報

発行日: 2010年05月
ISBN: 9784774317410

出版社のおすすめ年齢:3・4・5歳〜
構成 後路好章
たて23.2cm×よこ21.0cm
A4変型・32ページ

出版社からの紹介

絵本のテーマは、あめ。
「ぴっつんつん」という印象的な言葉のくり返しで、傘をもった子が、どんどん増えていきます。

あ、ひとりだけ違う色の子がいますよ。仲間に入れるかな?
でも、泥だらけで遊べば、みーんないっしょ。
あしたも、あそぼ ぴっつんつん…。

カラフルな子どもたちの絵に、「きらきらぼし」の日本語詩をはじめ、心に残る童謡詩を多数作られている武鹿悦子先生の
リズムのよい文章が心地よく響きます。雨の日の読み聞かせにぴったりの絵本です。

ぴっつんつん

ベストレビュー

雨は楽しい!

不思議な魅力のある本でした。

赤いレインコートを着ている女の子が赤い傘をさそうとしているところから始まる絵本で、
その女の子が外に出た時から、言葉が始まります。その言葉が、本当に楽しそうな雨の音
なんです。

あめが つんつん ぴっつんつん
つんつん ぴっつん ぴっつんつん
ちゃぷちゃぶ ぱちゃぱちゃ
ぴっつんつん ぴっつんつん

一人だった女の子が、次々と違う色のレインコートを着て傘を持った子達に出会っていき、
(と、ここまで書いてからふと思ったのですが、女の子とは限らないかも知れませんね)、
そこに書いてある言葉が、楽しい雨のようにどんんどん“はじけて”いって、とても絵と言葉が
ぴったり合った絵本でした。

途中で、黒いレインコート・黒い傘の子が現れて、一瞬、この子は悪魔役?
って思ったけれど、そうきたか! という展開でした。

この絵本は、「雨の音」がメインの言葉なのですが、あまりにも絵と言葉がぴったりなので、
いつも私が感じる疑問にぶつかりました。
絵を描く人と言葉を書く人が別々の人なのに、一体どっちが先に出来たのかな? と。

実は、この本は図書館で借りてきたのですが、図書館もオツなもので、この本に付随していた
小冊子をそのままつけていてくれ、そこに私の疑問を見事に晴らしてくれた回答が書いてありました。

この本は3人の人のインスピレーションの賜物で出来た本だそうです。
構成として名を連ねている後路好章さんが画廊で初めて見た、もろかおりさんのレインコートを着て傘をさしている子の絵に惹きこまれて、絵本を作らないかと声を掛け、その絵を沢山描き溜めてから、武鹿悦子さんに言葉を付けてくれと依頼したそうです。

絵と言葉のあまりのピッタリさに、ほとほと感心しました。

色鉛筆で描かれた、もろかおりさんの絵がとても可愛らしく、そして、
武鹿さんの子供にとっての雨を見事に表現しているところが、随分前から、雨なんて鬱陶しい
だけのものだと思うようになっていた自分に、
「そうだったよね。子供の頃は雨も楽しい日の1日だったかも」と思い出させてくれました。

そして、これまでは雨の音というと、「ザーザー」とか「パラパラ」という定着した言葉
だけでしたが、「ぴっつんつん」という音が新たに加わりました。

2歳くらいからの小さい子でも十分に、絵と音の美しさが楽しめる絵本だと思います。
そして、雨の日の気分を楽しくしてくれる絵本です。お奨めです。
是非、一度、読んでみてください。
(汐見台3丁目さん 40代・ママ 男の子5歳)

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