いったんもめん、のっぺらぼう、ろくろっくびにかさおばけ・・・。有名どころのおばけが揃いもそろって七人、名前は「みなしごおばけ団」。ちょっと悲しげ。でも、いったんもめんのモンコには鮮やかな模様が入っているし、のっぺらぼうのノッコはメイクひとつで色んな顔になれるというし、首に巻いたバンダナが粋なろくろっくびのロっくんにいたってはなんと花粉症!何とも「イマドキ」なおばけ達なのです。そんな彼らが「七福おばけ団」と呼ばれるようになるまでのいきさつを描いているのがこの絵本。何があったのでしょう。 暮らしていたおんぼろアパートが取り壊されることになり、引っ越すことになった「みなしごおばけ団」。見つけたのは雲を見下ろすてっぺん山のてっぺんにある「山小屋ゴエモン」。おばけらしく怖がらせて住人を追い出そうとするのですが、そこで出会ったのは・・・? 物語の後半になるにつれ、どんどん前向きな気持ちになっていき、ぐんぐん元気になっていくおばけ達と私たち読者。読み終わってみれば、情に溢れていてとても温かな気持ちになれる幸せな一冊なのでした。やっぱり大島妙子さんの創りだす物語はユニーク!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
突然、住んでいたアパートが取り壊されることになってしまった、7人のみなしごおばけたち。 いったんもめんのモンコの背中にのって、引っ越しすることに。 ついたところは、雲を見下ろす山小屋ゴエモンの前。 恐る恐るなかをのぞいてみると「たいへん!」おじいさんとおばあさんが熱にうなされていて…。 読了後、胸がほんわかと温まり、ほわっと軽くなります。
おばけといえば夏の風物詩、また最近はハロウィンですが、表紙では大勢のおばけがお風呂に入っているので、冬のお話かな?と思って読み始めました。
お話の始まりは春、雪が残るテッペン山、夏から秋と季節は巡り、心温まる雪の山小屋の場面で終わります。
登場するおばけたちが働き者揃いで、それぞれの特技を生かし力を合わせていました。
私も七福おばけ団を見習って、頑張らなくてはと思いました。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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