「百獣の王」の名に恥じぬよう、威厳を保っている動物園のライオン。たまには、と転んでみせますが…。横長の画面いっぱいに描かれた絵とリズムのよい言葉がくせになる一冊です。
ねじめ先生は長い間「動物園のライオンが何を考えているか」を考えていました。この絵本では、ライオンの苦悩、心の揺れがシャワーのように駆け巡っていきます。見物客に見られている間は、結局かっこよさを気にして、客から見えないところではひっくりかえってうがいをする、そんなライオンが本当にいるように思えてきます。人気がかの描くライオンの大胆なポーズにも注目です!
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レビューを書きたくて、でも書くまでに時間がかかりました。
何度も読み返しました。
ページをめくり読むたびに
「うんうん」「へぇー」「あらー」「あーーー」
と相槌をうってしまう絵本です。
「強い」ライオンも時々「かわいい」と思われたいけど
やっぱり自分は「ライオンらしく」いなくちゃと思ってしまう。
私も似たところがあります。
大人だから大人らしく、ママだからママらしく、
社会人らしく、女らしく。
人もライオンも「自分らしさ」があって
「私」「自分」でいるんだなと。
伝えるのが難しいけど
子供にも大人にも読んで感じることがある一冊です。 (事務員さん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)
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