子どもたちがだーいすきな怖い話。
最近は大人が読んでも背筋が凍る、こわい絵本も多く発売されています。
むかしむかし、母親にいわれて、山へたきぎを取りに出かけた男の子がいました。
「それが すんだら すぐに かえってくるんだよ。
やまは くらくなると こわいものが でるからね」といわれた約束を破り、
山奥に迷い込んでしまった彼は、山の中で目と鼻のない、のっぺらぼうと出会います。
必死に逃げる男の子の後ろから、
「まて まて のっぺらぼうの なかまに おはいり」と
のっぺらぼうが追いかけてくるのです。
ようやく山を下りた男の子、しかし、
途中で出会った侍も、お寺の和尚さんもみんな、のっぺらぼうになって、
男の子を仲間にしようと追いかけてきます。
やっとのことで家に帰った男の子。
待っていたお母さんが振り向くと…。
誰もが1度は聞いたことのある、「のっぺらぼう」の怪談。
『ちょうつがいきいきい』や『大接近!妖怪図鑑』などを手がける
軽部武宏さんの描く世界は、一度見たら忘れられない、
不可思議な不気味さに包まれています。
「夜眠れなくなるから、怖い話はちょっと…」と敬遠しがちなお母さん、
杉山亮さんの書くおばけ話は「夜、きちんとねむりにつけます。」がキャッチコピー。
安心して、寝る前にお読みください…。
(木村春子 絵本ナビライター)
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