戦争で二人っきりになってしまった兄弟のもとに、一通の手紙がまいこんだ。 送り主は「お母さんのお姉さんの夫のお兄さんとその妻」。とにかく会いにいってみよう! まよわずそう決めた二人は、ある夜、牛乳を運ぶトラックの荷台にかくれ、大冒険へとくりだす。期待と不安ではちきれそうな兄弟のやりとりが胸をうつ自伝的物語。
戦争で家族を失い、自らも強制収容所で生き残った兄弟の物語です。
ホロコースト生存者名簿から名前を見つけたという奇跡的な偶然をもたらした、「遠い親せき」の手紙を頼りに、親せきのもとに無賃旅をする兄弟の大冒険にはハラハラしました。
希望への大冒険は、大成功でした。
活劇のようでもあり冒険ものの本好きにもおすすめです。
これが著者の体験を基に書かれている事を知り、戦争という魔物を見つめ直す資料でもあります。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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